テスラなど続々と大企業が参入する仮想通貨界隈。
ここで一度、改めて仮想通貨の仕組みについて理解しておきましょう。
仮想通貨・ビットコインの仕組み
仮想通貨仕組み①仮想通貨の管理者
仮想通貨には特定の管理者が存在しません。
これが最も大きな法定通貨との差と言えます。
円(¥)であれば、管理者・発行体は日本銀行になるわけですが、仮想通貨のほとんどは管理者を持っていません。
では、どのようにして仮想通貨は管理されているのか?
そう、この管理にブロックチェーン技術が使われているのです。
仮想通貨仕組み②根幹技術「ブロックチェーン」
では、ブロックチェーン技術とは何か?
ブロックチェーン技術は、以下の技術の組み合わせということができます。
ブロックチェーン技術1 P2Pネットワーク
P2Pネットワークは、仮想通貨が24時間稼働し続け、システムダウンを起こさないために必須の技術です。
P2Pは、Peer to Peer(ピア・トゥ・ピア または ピア・ツー・ピア)の略称のことで、複数のコンピューター間で対等の者(Peer、ピア)同士が通信を行う技術のことです。
市場参加者である各ピアが、互いにつながり合いシステムを構築しているため、システムダウンすることがありません。事実、2009年以降一度もシステムダウンせずに稼働い続けています。
一方、中央集権型の場合、メインサーバーが攻撃されたりした場合、システムダウンする可能性があります。
このように互いにつながり合うことでシステムを稼働させ続けることから、P2Pは自律分散システムとも呼ばれます。
ブロックチェーン技術2 ハッシュ
ハッシュとは暗号化技術のことです。特定の入力値をハッシュ関数に通すことで、32桁のハッシュ値が得られます。また、このハッシュ値は不可逆性であるため、復号できません。
また、ハッシュ値の計算には次の3つが使用されます。
・1個前のハッシュ値
・ナンス値
そのため、過去の取引履歴(トランザクション)が改ざん(2重支払い等)されても、「1個前のハッシュ値」と「ナンス値」は変わらないため、異なったハッシュ値が生成されることとなります。
新しく生成されるハッシュ値は、通常上位3桁が000等のルールがあるため、改ざんを行おうとする者は、取引履歴を改ざん後、それに続くブロックも全て合意形成する必要があります。
ブロックチェーンは、最も長いチェーンを正しいチェーンと認識します。そのため、改ざん後のブロックを正当化するために、マイニング参加者全体の過半数以上の計算能力で不正ブロックを繋ぎ続ける必要があります。→いわゆる、51%攻撃。
ブロックチェーン技術3 分散管理型台帳(コンセンサスアルゴリズム)
仮想通貨には中央集権型で取引記録を保管していません。
分散管理型台帳では、最も長いチェーンを正しいチェーンとして認識します。
このプロセスにより正しいと認識されたチェーンは、参加者全員でこの情報を共有し、短いチェーンを常に上書きしていきます。
これにより全員が同じ台帳を管理していると言うことができます。
・合意された取引が必ず1つになり、二重支払いを防ぐことができる
※ルールに従った適切なナンス値を探すことをマイニングという。
ブロックチェーン技術4 電子署名
ブロックチェーンは公開鍵暗号方式を採用しています。
受信者は、「公開鍵を使って復号したハッシュ値」と「取引履歴をハッシュ化したハッシュ値」が一致することを確認します。
これが一致することを確認することで、送信者本人の意図した取引であることを確認できます。
内部的にはこのような処理が行われています。
・第三者によって改ざんされいないことを証明できる
口座開設を検討している方は、以下が参考になります。
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